関東たんぽぽ

東京都町田市相原町 丸山団地北側

 蒲公英(たんぽぽ)はどこにでも見られる野の花ですが、そのたんぽぽに異変が起きています。日本古来の日本たんぽぽ(関東地方では関東たんぽぽ)がどんどん減っています。一説によると多摩川の土手沿いでは見つけるのが大変だとか。外来種の西洋たんぽぽに浸食された結果のようです。

 「西洋たんぽぽ」と「日本たんぽぽ」とを掛け合わせるとその種からは「西洋たんぽぽ」が。「西洋たんぽぽ」は一株の内で受粉可能ですが、「日本たんぽぽ」は他の株とでないと受粉しません。これでは「西洋たんぽぽ」には太刀打ちできません。

 散歩しながら蒲公英を観察してみてはいかがですか? 見分け方は「西洋たんぽぽ」はガクの部分がめくれていますが、「日本たんぽぽ」はめくれていません。相原駅の北西(丸山団地の北側)に関東タンポポの群生地があります。ここは近所に住む住民が西洋たんぽぽを駆除しているからだそうです。桜の季節が見ごろです。せひ一度お越しください。そばにはウワミズザクラも咲いています。
(「いきいき町田21」第60号 「町田の風景 相原遺産Ⅶ」 相原まちづくり協議会寄稿を転記)

撮影:2014年

 

撮影:2015年

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