昨年は東京駅開場100周年で沸きました。その見事な煉瓦造りの駅舎が再現され多くの人が訪れました。相原にも100年を超えたレンガ造りの建造物があります。
相原駅を降り東口(八王子に向って右側)に出ると小さな広場になっています。正面少し右側に居酒屋があります。その居酒屋の右側の道を入っていき、突き当りを右折。50mほど行くと旧町田街道の交差点になります。どちらも細い道路なので旧町田街道とわかりにくいですが、その交差点を左に行くと向こうに黒塀に囲まれた古い大きな家屋「青木家屋敷」が見えます。その青木家屋敷の少し手前に陽田川という小さな川が流れています。小さな川なので注意してないと見逃してしまいます。ここに勿論橋が架かっています。橋の名前は中ケ谷戸橋です。なんにも変哲も無い小さな橋です。
この橋を、道を外れて横から眺めてみてください。上からは全く気付きませんが、小さいけどレンガ造りのしゃれた橋です。この橋のレンガの積み方は横浜線の相原隋道の入り口の煉瓦の積み方に似ています。(今はセメントで覆われています)煉瓦もひょっとしたら同じではないかともといわれています。相原隧道で余った煉瓦を使ったのかもしれません。
横浜線は明治41年(1908年)に開通しました。そうであれば、この橋も明治41年頃に造られたことになります。すでに100年を超えたことになります。そういえば明治の風格が漂って見えます。ぜひ相原にこられたらこの橋を探してみてください。
(「いきいき町田21」第64号平成27年4月1日 に “町田の風景「相原遺産Ⅺ」” として、相原まちづくり協議会が寄稿した記事)